代表者の言葉

 


~自然が子どもを成長させる~

ポレポレキッズ☆の活動において、キャンプカウンセラー(スタッフ)の役割は遊び場の提供者であり、キャンプカウンセラー自身も子どもにとっては『自然』と同じく、自分を取り巻く刺激の一部となる。キャンプカウンセラーは、子どもが『自然』とどのように対話しているのかを観察し、理解しようとしなければならない。そうすれば、子どもは自分自身が評価される対象ではなく、理解される対象なのだと気づくはずである。その結果、評価や期待を気にすることなく、内発的動機に基づいて自由な行動ができるようになる。

自由な行動・・・そう、それは子どもの特権ともいえる言葉だが、現代においてはスポイルされがちなことはご存知のとおり。でも、それこそが人間の成長に欠かすことのできない要素であることは、今さらいうまでもない。そこに、ポレポレキッズ☆の存在意義とこれからの可能性がある。

“まずは認める。”これは私が子どもと関わる上で最も大事にしていることの一つだ。一人一人に個性はあって当然で、良い悪いはない。森に同じ木は一本としてないし、枝ぶりだってそれぞれ違う。曲がっている曲線が魅力的なことだってあるはず。そんな森の中で、それぞれ違う子どもたちに『みんないいね!』と認めることが私の基本だ。例えば、指が痛いと訴える子どもには、たとえ血が出ていなくても絆創膏をはってあげる。すると、子どもは大切にされた、わかってくれたと思い、満たされてゆくのではないだろうか。

泣くことだって悪くない、少々ケガしたっていい。あくまでも子どもが主体的に自由に遊び、感じる。そうすれば、子どもたちは自分で考え、そして子ども同士のコミュニティの中で、自己の役割や他者との協調性を自然と意識することができるようになる。遊びが主であればこそ、本能に基づいて共同作業も行うようになる。

そして遊びの場で得られるこれらの資質・能力は、その多くをキャンプのような直接体験活動、もう少し詳しくいうと異年齢交流、友達との遊び、協力的な活動、冒険活動、自然体験、動植物との関わりなどから得られるものだと考える。さらにこれらの資質・能力は、子どものときに身につけておくべき力であると同時に子どものときが一番伸びる力でもある。子どもたちに元々備わっているであろう、これらの資質・能力をさらに磨き上げていくために、子どもたちに様々な直接体験活動の機会を提供できるポレポレキッズ☆でありたい。

子どもも大人(大学生)も共に成長できる場としての活動を目指し、自然の中でのダイナミックな活動を通して、子ども同士、大学生同士、子どもと大学生が関わり合い、自分を磨いていけるようにポレポレキッズ☆はがんばります!