3月ひろば 報告

今回のひろばでは、「関わり合いを通して、歩み寄る」という目標のもと「リアル脱出ゲーム」というプログラムを行いました。リアル脱出ゲームとは、ある場所に閉じ込められた参加者たちが様々なヒントをもとに謎を解いたり課されるミッションをクリアしたりすることで、その場所からの脱出を目指すというものです。今回は、とっとり出合いの森でこのリアル脱出ゲームを行いました。子どもたちは出合いの森の豊かな自然や特色ある地形を楽しみながら、様々な謎やミッションをクリアしようと真剣にプログラムに取り組んでいました。はじめの会を終えた後、我こそは真っ先に脱出してやろうととびだすこどもたちの姿を見て、心の中でガッツポーズをしていました。こちらからは8つのミッションを用意していたのですが、そのほとんどが班内でのコミュニケーションが生まれることに重点を置いたものでした。ミッションをやっていると知らず知らずのうちに班のメンバーと話してるといった姿を思い描いていましたが、やはりそれぞれのミッションで多くのコミュニケーションが見られました。ひとつ心に残ったシーンがありました。ミッションの一つに「班で与えられたお題のポーズをして写真を撮ってもらう」というものがあるのですが、ある班で1人なかなか写真に写ろうとしない子がいました。カウンセラーが呼びかけてもなかなか聞いてくれませんでしたが、班のほかの子たちは5分も10分もポーズをとりながら、ときにはその子の名前を呼びつつ待ってあげていたのです。最後はその子も心が動いたのか写真に写りました。その子を班の一員として認め受け入れようとする班の子たちの姿勢に感動しました。
いろんな姿が見られましたが、こどもたちのかわいい笑顔が見ることができて、「これだけで十分かも」と思ってしまいました。
今回のひろばで子どもたちの社会性が培われたなら幸いでございます。
最後に、協力して頂いたとっとり出合いの森さま、ディレクターの方々、事前のあらゆる準備をしてくださったカウンセラーの皆様にお礼申し上げます。
以上で報告とします。